ルール6)過去のことは持ち出すべからず
(高齢者あるある事例)
支援者家族が要支援のご本人に言いがち
「前もあんな失敗したじゃない!」「昔からお父さん(お母さん)は〇〇するよね」「昔〇〇って言った」
他の兄弟、姉妹と比較していた過去を持ち出す
▶️昔を引き合いに出し、現在で責める行為▶️
高齢者介護にのみならず、人間関係において、人は怒りを感じ、過去の出来事を持ち出しては、もっと相手を責めることがあります。
しかし、高齢者(他人)はそもそも昔のことを覚えていないものです。
また、同じ事実に対して、自分の過去の記憶と相手の過去の記憶はイコールであることは少ないです。本人が解釈を加えた過去は、必ずしも事実(現実、起きた事象)通りであるとは限りません。というより、ズレて記憶されていることの方が多く、思い込みVS思い込みで余計トラブルへと発展するケースが多いです。
アンガーマネジメントにおいて、過去は持ち出さないのは基本です。高齢者は、過去を引き合いに出されることで、自分のやり方や生き様、人格自体を否定されたかのように感じます。
言い合いになるとつい、我慢してきた嫌な過去や思い出までを持ち出し、批判してしまう人がいますが(私もそのタイプです)争いの種にしかなりません。
自分自身との人間関係、対、相手との人間関係においても、過去を振り返らせるより、これから先をどう生きていくか、どういう行動を選択していくのかが大事です。
高齢者介護に於いては、残された時間を最後まで尊厳を持って生きていけるように働きかけを工夫し、人生に寄り添っていけるように支援していくことが大事になります。
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