アセスメント⑬認知

⑬認知…認知症☞中核症状(記憶障害、見当識障害、判断力低下)BPSD(認知症を伴う行動や心理症状)

⭐️認知機能に障害を持つと、最近のことを忘れる、昔の出来事を忘れる、錯乱する、コミュニケーションがうまくいかなくなる、他者理解が困難になる、社会生活への適応が困難になる、ありとあらゆる生活上での困難が生じてきます。
アセスメントをする際は、認知症の程度を判断することを目的とせず、認知機能障害が生活場面において、どのように、どの程度で影響を及ぼすのかを判断し、必要なケアの提供、進行予防、関係者、ケアチームでの共通認識と対応方法の習得を目的とします。

【項目】
1️⃣日常の意思決定を行うための認知能力の程度

2️⃣短期記憶、手続き記憶、長期記憶

3️⃣見当識や注意力(せん妄の可能性を疑う)

4️⃣認知症状への理解、介護者のレスパイト

🔑アセスメント視点🔑

1️⃣日常の意思決定を行うための認知能力の程度▶️日常生活自体の自立度合いや自分の課題の把握度合いを判断し、評価する

2️⃣短期記憶、手続き記憶、長期記憶
⚫︎短期記憶→ご飯食べたか?薬飲んだか?直近の記憶。発語が難しい場合は、ジェスチャーやはい、いいえなど、クローズドクエッション(閉じられた質問、)で答えられる質問で確認

⚫︎長期記憶→利用者にとって意味のある過去の傾聴。兄弟、子どもの人数や過去の仕事やエピソード。自由語りしてもらう、オープンクエッション(生育歴などをフリーに語ってもらう)

⚫︎手続き記憶→日常行動の段取りを確認。調理の仕方、服の着方、こだわり、順番を尋ねる。

3️⃣見当識や注意力(せん妄の可能性を疑う)▶️1日のうちでの注意力がそらされやすさ、見当識の急変、不安定な情緒、言動。
認知症ではなく、せん妄が出ている場合を疑う。支離滅裂な思考や睡眠周期の乱れの原因を考える。認知障害、睡眠不足、抑制、視覚障害、脱水、感染症、医学的疾患、服薬、飲酒など、内的要因、外的要因に注目をよせる

4️⃣認知症状への理解、介護者のレスパイト▶️家族の認知症への理解度や対応力、ストレスの軽重が本人のBPSDを悪化させる要因になるため、家族に理解を促すと同時に不安解消やレスパイトについて考える必要性がある。

認知機能程度を確認し、症状の緩和や進行予報なども含めて、生活障害を予測し、予防策をこうじる思考が重要だと判断

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