ただただひたすら幸運な話

夕食後に風呂が湧くまで夜の散歩に行こうと思いました。

そしたら子供も一緒に行くと言ったので

蛍光タスキと懐中電灯を片手に外に出ました。

なんかちょっと怖いねと子供が言いながら歩いていると

どこかの親子が虫網持って道の向かい側を歩いていました。

お互い誰だろうって感じだったけど、子供の友達でした。

偶然の出会いに子供は舞い上がって

聞いたらホタル捕まえてたって言っていたので

え、どこどこと聞いたらその子が道案内してくれました。

水路のそばにホタルがぽつぽついたと思ったら

近づいたらもう草木にわわわっといて

それを見た子供が捕まえようとすると

飛び立つこともなく手の中に収まりました。

蛍光色のネオンが指の隙間からこぼれ

その光に呼応するように他のホタルもテンポ良く光っていました。

「ホタルの町だね」と言った子供の顔は少し誇らしげでした。

子供の友達とはまた明日ってハイタッチして別れ

帰宅して、沸かした風呂に入り、ホタルいたよ!と報告後に布団を被ると

「今日はラッキーだったね」って言いながら寝ていきました。

ただただひたすら幸運な日でした。

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